驚くほど新しい。創設時に植えられたという、ここで起こったすべての光景とともにあった樹齢68年の木々の下、その空気を吸ってきました。

「働けば自由になる」とドイツ語で書かれた門。創設時に植えられたという、ここで起こったすべての光景とともにあった樹齢68年の木々の下、その地を踏み空気を吸ってきました。

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・・・・・・

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私はいつか必ずポーランドを訪れる。

かねてからずっとそう思っていて、そして今回思い切ってこの旅を決めた大きな理由、それが「アウシュビッツ強制収容所(ナチスドイツがユダヤ人らを大量に殺害した施設)を実際に見たい」という思いでありました。

いや。見たいというより、見なきゃダメだ、見てないうちは世界や人間のことなど何ひとつ語れない(語っちゃダメ!)―――っていうような妙な後ろめたさというか、強迫観念というか。とにかくそういう「やり残し感」みたいなものがずっとあって。

そしてとうとう辿り着き、その地面を踏むことができたのです。

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・・・

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何はともあれのひとことは、

行ってよかった。

少なくとも私は絶対に行かねばならなかったと。

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出来る限り、みんな行ったほうがいい。

「なんでも生で見るべき!」的な熱血アドバイスじゃなくて、アウシュビッツだけは現在を生きていくために見たほうがいい。特に同世代の、若い学生や子供を育て社会をけん引する立場の40~50代、そして30代。

とにかく、アウシュビッツは自分が理解していたものとは違った。

「ナチスの恐ろしさや、人間の狂気、過去の過ちの重さを痛感するんだろうな」っていう予想ははずれた。

そのことに何より驚いた・・・というのが、じつは一番の感想なんです。

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アウシュビッツはとても新しかった。

過去の負の遺産、第二次世界大戦のモノクロ時代を今に伝える歴史的な遺跡なんかじゃなかった。

あえて極端な言い方をすれば、そこで見たのは「今日と明日のこと」だった。

感想や詳細はまたあらためて後日書かせてもらうとして、取り急ぎの報告でした。

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ポーランドの古都クラクフから路線バスで約一時間半。訪れたその日の朝の天気予報は、「クラクフの最低気温はマイナス7度

ポーランドの古都クラクフから路線バスで約一時間半。訪れたその日の朝の天気予報は、クラクフの最低気温はマイナス7度。真冬としてはまだかなりマシだそう。

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※HPに工事中の箇所が多くてすいません。森への連絡は出版社経由か下記へメールでご連絡ください(送信のさいは@前後のカッコを取って下さい。個人的な質問はご遠慮願います)。

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かんさ~~ん。空腹の東洋人、灯りを求めてさまよう虫のごとき。

かんさ~~ん。ひいい、開いてる店はないんか~?

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上の写真はね、日曜日の午後9時。

ハンガリーの首都・ブダペストの目抜き通りでございます。

首都よ。

ド繁華街のド真ん中よ。

だというのにすべての店が閉まってるって、うひー、なんじゃこりゃーっ!?

こっちゃあ早朝から歩き回ってカランカランにお腹が空ききってるというのに、行けど歩けど飲食店はことごとくclosed、あるいはマクドナルドでさえ8時段階で従業員がモップで床を拭きながらの閉店作業中という有様。

・・・・

うっかり、まんまと、お食事難民。

ヨーロッパでそんな経験をした人はきっと少なくないと思われます。

そうなのよね。

要するに、日曜の夜にはハンガリーの人々はちゃんとみんな休んでいるのだった。

・・・・

これが新宿なら1メートルと間をあけずに飲食店がギンギンに営業し、どんな地方都市でも少なくとも吉野家かコンビニが24時間灯りをともしてお客様を待ち受けているじゃないかというわけで、思わず叫んだのです。

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「君たち、不真面目だーっ!」

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しかしそこでハタと思い直す。

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あれっ。

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えーっと、もしかすると・・・・・・休むべき時に休んでない日本人のほうがじつは不真面目だったりして・・・???

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ん?

んんん????

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いちおう24時間営業の小さなスーパーみたいなのはあるのです。ただしお酒類は夜10時~朝の6時まで販売禁止で、ご覧のとおり棚にバッテンのゴムが張られておりました。

いちおう24時間営業の小さなスーパーみたいなのはあるのです。ただしお酒類は夜10時~朝の6時まで販売禁止で、ご覧のとおり棚にバッテンのゴムが張られておりました。

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激寒のハンガリーで私の命を救ったのは、ハンガリー名物のシチュー、グヤーシュ。パプリカたっぷり、おなかの芯から温まる。結局やっぱりそれぞれの土地に、そこで人間が生きるのに必要な食べ物が発達し根付くってことじゃね。

激寒のハンガリーで私の命を救ったのは、ハンガリー名物のシチュー、グヤーシュ。パプリカたっぷり、おなかの芯から温まる。結局やっぱりそれぞれの土地に、そこで人間が生きるのに必要な食べ物が発達し根付くってことじゃね。

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旅行中って、常に眠い。

少なくとも私の場合はそうざます。

朝は早起き、日中はずんずん歩きまわって、夜は荷物の整理や情報収集、さらに翌朝は早起き、といった具合に。

ふあ~。

・・・

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寒い。

どんどん寒くなる。

北上とともに、刻々と、しんしんと。

旅行中は孤独でしんどくもある。

なんだかんだ言って頼れるのは自分だけで。

肩に食い込む荷物を運ぶのも、何を食べるのかも、いまこの一歩をどちらに向けて踏み進めるのかといったことまで、すべて自分にゆだねられている。

選択の連続。言葉もおぼつかない。たとえ通じても、正確に伝わっているのかどうかの確約は得られない。

常に不安で心細い。

 

・・・

それだけに、

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こんな瞬間がたまらなく嬉しい。

自分が旅を作るしかない。

されどそれだけで旅はできあがらないんだ。

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緑の橋の上で

中欧の真珠、ハンガリーはブダペスト、緑の橋の上におりま~す(^^)/

まるごと世界遺産な景観はさすがじゃ~~~!

それにしても・・・・

さ・・・・・・・さぶい・・・・・・・・

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ペタル

常宿のスタッフ、ペタル君。

3年ぶりだからもういないかなーと思っていたら顔が見えて、お互い「あーっ!」。嬉しいねえ。

「おいらのことを本名でペタルって呼ぶのはユウコだけだよ。もはやおいらがペタルって名前だってことは誰も覚えちゃいない」

「へえ。みんなはなんて呼ぶん?」

「メデッド」

「なんやそれ? どーゆー意味?」

「熊」

 

・・・・・・・

上の写真は私がセルビアを旅立つ朝、夜勤明けのクマ男。

バス停まで荷物を運んでくれた。

この宿では特権階級のわたくしのみが受けられる、ほかの誰もしてもらえない特別扱い。

・・・

列車に乗り込んで、セルビアからハンガリーへ国境越え。

・・・

セルビアの車掌、デヤンさん、40歳。勤務中の列車になぜだか息子が一緒にのっていた(右)。離婚した奥さんのところへ、月に2回、このように勤務シフトを工夫して息子をあわせに行くんだそうな。

セルビアの車掌、デヤンさん、40歳。勤務中の列車になぜだか息子が一緒にのっていた(右)。離婚した奥さんのところへ、月に2回、このように勤務シフトを工夫して息子をあわせに行くんだそうな。

・・・・

日本では経験することがないのが国境越え。

ほかの国・民族の人たちにとってももちろんそうだろうけれど、日本人にとってはことさらに。異郷の地を旅してるんだという実感がわくのがまさにこれでしょう。

・・・

パスポート・コントロールが車内にまわってきたときよりも、私が痛切に違う国へ入ることを実感するのは、車掌さんが使う言葉・・・具体的には検札時に切符とともにあちらから返ってくる「ありがとう」という言葉が違うものになった瞬間です。

さっきまではセルビア語の「hvala」

ハンガリー車掌さん

このおっちゃんは、「クスヌム」

あああ、ハンガリーへ入ったんやあ、と、静かにひしひしと実感するのです。

正直なところ、嬉しい・わくわく、という気持ちよりも、心細くてさびしくて不安な気持ちのほうがよっぽど大きいです、私の場合。

やっと少しずつでもなじんで、口にすれば相手が反応してくれるいくつかの言葉、やっと手に入れたそれらの言葉、やっと自分で耕して覚えた人への近づき方、それらがもはや通用しない世界へと放り出される心細さとでもいいましょうか。「もったいない感」とでも言いましょうか。

もういちど、新たな世界との関係性を基礎工事から始めなければならない。

それが旅の醍醐味であるとはいえ、なんだかんだいいながら心細さにどっぷり包まれて、進行方向と反対側の列車に乗って引き返したいような思いさえ湧いてきて、ためいきをつくのであります。要するに、森さんは案外肝っ玉が小さいんですね。みなさんはどうでしょう。

とまあそんなふうに、越えた国境。

そしていよいよ「クスヌム」の国、ハンガリーへとまいります。

・・・

(ちなみにハンガリーの車掌のおっちゃんの隣は息子ではありません、あしからず。「うちの子ひとりで乗せるんです。心配だから終着駅まで面倒みてやって、よろしく」って、若い母親からゆだねられた様子。ぼっちゃん、無事に目的地にたどりついたかいな)

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セルビア共和国の首都・ベオグラード。

なんと今回で4度目の訪問。

ここには私が世界一好きな宿があって、彼はその宿の主人であるボイカン。もはや親友。

手ぐすね引いて待ちかまえるボイカンに、私はひとつの条件を提示したのです。

「あなたのママから家庭料理のサルマの作り方を教えてもらえる機会をもうけること」

でなきゃフライトをキャンセルすると脅したら、へえ、それはもういとも簡単に実現したのでした。

 

サルマとは、発酵させたキャベツの漬物で作るロールキャベツ。おふくろさんの数だけ味の種類が存在するバルカン地域のソウル・フードで、ボイカンのママはことさらにその名人なのです。

 

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「わざわざ教えるほどのものじゃないんだけどねえ。ほれ、こんな風にくるくるっと」

キャベツに含まれた塩分だけで、くつっと煮込んでできあがり。

キャベツに含まれた塩分だけで、くつっと煮込んでできあがり。

・・・

これを食べて育ってきたんだ。ボイカンも、そしてかつて子供だったママも、そのママやパパもきっと。

ほんのりパプリカ味。具に米が入るのが、日本のロールキャベツと違うところ。

ほんのりパプリカ味。具に米が入るのが、日本のロールキャベツと違うところ。

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・・・

 

ほっほっほ。

余は満足じゃ。

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この旅にはいくつかのテーマや宿題があって、そのうちのひとつが「このさい、会いたい人みんなに会ってくる」。

また会おうねとか、いつか遊びに来てよねって言う会話が何度も交わされるうちに社交辞令っぽくなって宙ぶらりんになっちゃってるのはやだなあっていう思いもあって。

あの人と、その人たちともう一度。その蓋をわざわざあけるのはちょっと怖いようなところもあったけれど、すでにいくつかの再会を果たすことができました。

 

 

 

・・・

あたりまえだけど、3年前に4歳だった男の子は7歳の少年になっていた。

あたりまえだけど、3年前に4歳だった男の子は7歳の少年になっていた。

 

ばーちゃん、生きてたあ! 座ってるのは、初めて会った時と同じイス・同じ場所。

ばーちゃん、生きてたあ! 座ってるのは、初めて会った時と同じイス・同じ場所。

ひとまわり大きく(でぶっちょに)なっていた兄貴。数年前に出会ったときのビデオ映像を出してきてくれた。外国の居間に、自分が映ってるホームビデオ映像が存在してたことの不思議。盛り上がる。

ひとまわり大きく(でぶっちょに)なっていた兄貴。数年前に出会ったときのビデオ映像を出してきてくれた。外国の居間に、自分が映ってるホームビデオ映像が存在してたことの不思議。盛り上がる。

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屋根裏がぶち抜かれれ、居住空間に変身しつつあった。

屋根裏がぶち抜かれれ、居住空間に変身しつつあった。

きれいになった。やっと天職と思える仕事につけたと。

きれいになった。やっと天職と思える仕事につけたと。

友人のお父ちゃんが半年前に亡くなっていた。いっしょに船の甲板でごはんを食べたんだ。

友人のお父ちゃんが半年前に亡くなっていた。いっしょに船の甲板でごはんを食べたんだ。

たばこがかわった。一箱1000円近くするようになったからと、自分で葉を巻く安い紙巻きたばこにチェンジしたひとが増えた。

たばこがかわった。一箱1000円近くするようになったからと、自分で葉を巻く安い紙巻きたばこにチェンジしたひとが増えた。

たくさんの子供が生まれた。いなかったのに、今はいる。何人かの、親になった友人に会った。

たくさんの子供が生まれた。いなかったのに、今はいる。何人かの、親になった友人に会った。

 

 

味、かわってなかった。

味、かわってなかった。

 

出産後、仕事再開のために15平米の小さな仕事場を買った。

出産後、仕事再開のために15平米の小さな仕事場を買った。

 

ずっと心配してた男友達に、チャーミングな彼女ができた。

ずっと心配してた男友達に、チャーミングな彼女ができた。

 

さて、私はどこにいるでしょう。

 

この方の末裔の国です。

この方の末裔の国です。

 

答えは、はい、

ギリシャで~す。

ギリシャで~す。

 

経済破綻で話題のお国です。

確かに冷えてる、それは肌でわかる。

カフェで話したおっちゃんも経済の悪化で失業したと。シーズンオフってこともあるけど、みやげものやにもお客さんはほとんどいない。何かとものものしいから観光が冷え込んでますます悪循環、そんな感じが見受けられます。

 でも街はいたって静かです。ちらほらいる物乞いが気になる、これはヨーロッパ各地で見るロマ系の物乞いとは違う。

・・・

ギリシャの人たちの印象を私なりに言うならば、

「親切、だけどパーフェクトじゃない」

たとえばホテルの兄ちゃんは、雨が降っていたので部屋へ傘を取りに戻ろうとすると機転利かせて「お客さんのわすれものがあるから使いなよ!」って出してきてくれた。

その傘が、開いてみると・・・

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↑こうだったり(笑)。

名物の日曜日の衛兵交代も、

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観光客がおどけると、辛抱たまらずニヤッと笑ってしまってたし、本来なら規律と伝統に基づいた儀式っぽい衛兵交代をするはずが、雨だからしょーがないしもうエエやんって、トラックで運ばれてきた衛兵とちゃちゃっと乗り換えるだけで済ませちゃって「本来ならこうじゃないから写真は撮らないでください」って兵隊が観光客にお願いしたりで笑わせてくれまひた。

これらは一端であって、とにかくことごとくがこんな感じで、少なくとも暮らすのではなく旅行者って立場で言えば(^^;)このゆる~い感じがむちゃくちゃ過ごしやすく和やかで楽しいのだった。

「そんなことだからお前たちの経済は・・・」って話になるのかもしれないけどね。

この感じ、紀元前からかわらないのかしらね。

 

パルテノン神殿がストライキで休みで、せめてと外からセルフタイマーで記念撮影しようとしてたら「撮ってあげるよ」と声をかけてくれたクシャナフォンさんと恋人のリダさん。クシャナフォンはドキュメンタリーの監督で、「映像のプロだから、まあまかせてよ」って言ってくれた割には二枚のうち一枚は大したことなかったりして、だけどそれが大したことない理由を理屈っぽく話してくれたりして。最高にチャーミングな二人でした。ちなみにクシャナフォンって名前は歴史上の人物の名で、ギリシャでもちょっと珍しくて、案の定、小さい頃は友達になかなか覚えてもらえなかったそうな。

パルテノン神殿がストライキで休みで、せめてと外からセルフタイマーで記念撮影しようとしてたら「撮ってあげるよ」と声をかけてくれたクシャナフォンさんと恋人のリダさん。クシャナフォンはドキュメンタリーの監督で、「映像のプロだから、まあまかせてよ」って言ってくれた割には二枚のうち一枚は大したことなかったりして、だけどそれが大したことない理由を理屈っぽく話してくれたりして。最高にチャーミングな二人でした。ちなみにクシャナフォンって名前は歴史上の人物の名で、ギリシャでもちょっと珍しくて、案の定、小さい頃は友達になかなか覚えてもらえなかったそうな。

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旅はまだ続きますよ。お楽しみに。

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へへへ。いいでしょう、この帽子。ウサギのファーで、耳まですっぽり覆って暖かいけど聞こえてくる音を妨げるほどじゃないから注意力が必要な旅では理想的。

へへへ。いいでしょう、この帽子。ウサギのファーで、耳まですっぽり覆って暖かいけど聞こえてくる音を妨げるほどじゃないから注意力が必要な旅では理想的。

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旅の空の下からこんにちは。

どこにいるのかという話題はあとまわしにして、いいでしょうこの帽子。

冬の旅に最適な暖かな帽子を探しながら迎えた新年のこと。

実家に挨拶に来てくれたおば。

その頭の上にそれはのっていた。

その頭の上にのっていた。

 それは私が冬の旅の帽子に求めるすべての要素を満たしていたのです。

●両手をあけておきたい旅行中は、頭を下げてもずりおちてこないものがよい。→帽子というより伸縮性の良い頭カバーなのでフィット感抜群

●八方美人であること。カジュアルすぎてもエレガントすぎてもいかん。

●耳の聞こえを妨げないこと。

さんざん探してたけど見当たらなかった、そんな理想どおりのブツがおばの頭にのっかってきたわけですね。

というわけで、即おねだりモード。

「お金払うし、ゆずってえ」

しかしおばは・・・

おねだりモード

それはスーパーの衣料品売り場でしかもセールで売られていたものらしく、すなわち値段はそれほど高くないものらしいんだけど、とにかく気に入っていて、ご近所さんらにも口コミで評判が広がってみなさんがこぞって買いに行ったほどで、ようするにもうすでにそれはおばの頭の皮となっていて、それをひきはがすのは難しいようであった。

「どこで売られてたん?」

「○○のスーパーや、このへんでは××とか△△でも売られてたみたいやけどなあ」

しかし私はもう帰省ツアーが終わればそれらの場所へは行けないので、あきらめたのであります。

ところが東京へ戻った翌日のこと・・・・

理想の帽子

じゃーん。

なんと、おばがあのあと近所のスーパーをあちこちさんざん探し回ってようやく残っていた一個を見つけ、送ってくれたのであります。

おばいわく、「冬セールも終盤で、これが一個残っていたのはほぼ奇跡」とのこと。

うひゃあああ。嬉しいじゃありませんか、ねえ。

笑ったのは、ちゃんとギフト包装されていたのにしっかり値札がついていたこと。

「私が買ったセールの値段よりも高かってん。くやしいやろ。贈り物に値札つきって変やけど、あんたならこの悔しさを分かち合えるしと思ってなあ」

なんと、一度はレジのお姉さんがはずした値札をあえてもういちど戻してつけてもらったんだそうな。

ああ、わかる~。むちゃくちゃわかる~!

わはははははは!

さすがは我がおばだと思ったのです。ね、なんかわかってもらえますかねこの感覚。

ああ嬉しい。値札を含めて。むしろそれがついてるからこそという、むちゃくちゃ嬉しいお年玉でございましたの。

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で、それを頭にのせての旅立ちが昨日。

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このたくさんの明かりの中に、必ず私と出会う人がいる。

早速親切な人たちにも巡り合えました。「今から中心街のホテルへ向かうのは夜が遅すぎるから、うちへ泊まっていきなさいよ。明日そして送ってあげるから」って、現地の方たち。遠慮したけど、幸先がいいね、嬉しい。これだから旅というやつは。

早速親切な人たちにも巡り合えました。「今から中心街のホテルへ向かうのは夜が遅すぎるから、うちへ泊まっていきなさいよ。明日そして送ってあげるから」って、現地の方たち。遠慮したけど、幸先がいいね、嬉しい。これだから旅というやつは。

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あたたかな帽子に頭を包まれ、守られて、そんな感じで始まった冬の旅。

随時報告しますので、お楽しみに!

応援もよろしくです!

・・・

さて私はどこにいるのでしょう? 空が明けてきたホテルの窓から、いま、教会の鐘の音と賛美歌がきこえてきております。

さて私はどこにいるのでしょう? 空が明けてきたホテルの窓から、いま、教会の鐘の音と賛美歌がきこえてきております。

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新しい年が明けました。

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365日でひとめぐりしてやってきた、お正月。

でもそれが、必ず「また」やってくるとは限らない。

そういうものだということを、日本に暮らす全員がおそらくはっきり知っていましたね。

 

そんな平成24年、2012年の幕開け。みなさんはどこで、誰と、どんな新年を迎えられましたか?

 

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ああ、ことさらに。

日本のお正月の美しさがやたらと目に沁みる2012年。

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・・・

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今年の私のテーマは、ずばり、不動心であります!

そして、心と体と頭をよーく動かすように。

健康であるように。

・・・

みなさまと、そして私の暮らしにも、たくさんの笑い声が満ちますように。

何らかの不安がひとつひとつ取り除かれてゆきますように。

喜びを、たくさん実感できますように。

今年もよろしくお願いします!

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森優子 著者近影

森優子 もりゆうこ/Yuko Mori

旅行コラムニスト/イラスト・エッセイスト。1967年大阪生まれ。大阪芸術大学美術学科卒

学生時代、サハラ砂漠を歩いているときに出会った人物にスカウトされて上京、ガイドブックの編集事務所に就職。93年独立、イラストを含めた執筆活動をスタート。ユーモラスで地に足の着いた旅行術&生活術は、「そうそう」「あるある」「なるほど」という多くの共感を読者から得ている。現在は東京都内にて中学生の娘・夫との三人暮らし。訪れた国は約40カ国。

森優子の最新著作

買ってよかったモノ語り 表紙

買ってよかったモノ語り

晶文社 1,500円(税別)